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がんっと鈍い音が廊下に鳴り響く。
「いっつ~」
私は、あまりの痛さにその場に頭をかかえうずくまる。
「うわぁ~、君大丈夫~?」頭上から面倒くさそうな声が聞こえてくる。
私は、その声を聞いてばっと涙目になりながら顔を上げる。
やっぱり、あの人でした……。
そう、そこには、櫻木学園の副生徒会長の佐々木 晃先輩がいたのです!
えっ?!どうしよう、こんな近くに晃先輩がいる!??
「だ、大丈夫でしゅっ!」
ヤバいっ!かんじゃった~!!
1人でアワアワと慌てている私。
恥ずかしすぎて死んじゃうっ!
「あははっ(笑)君、面白いねっ!さすが、拓海が気に入っただけはあるね~」
と、意味不明な事を言い出す。
はい? 拓海先輩が私を気に入る??
何を訳の分からない事を言ってるんだろう??
そんな事、絶対あるわけないのに!
と思っていた時……
「僕が、どうかしましたか?」
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