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森の奥にあるこのログハウスから学園までは歩いて一時間
転移を使えばほんの数秒。
でも、転移はあまり好きじゃない、一瞬だけでも暗闇の中へ包まれてしまうから
加えて学園には寮があるのが、僕はその寮には入れない。
こんな不自由な通学をしているが決して学園が嫌いなわけではない。
学ぶことは好きなようだし、なによりこんな僕に話しかけてくれる変わり者もいるのだ。
白黒の世界をいつものように進んでいく。
朝の小道を歩いていれば必然的に人に遭遇することになる。
目があった途端に歪む表情
囁かれる言葉はいつでも変わることはない
「呪われた奴」
「不吉なヒトの子」
「さっさとキえろ」
「シね」
なんて聞こえてくる罵声ももう慣れてしまった。
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