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「おはようございます、アリスさん」
「おっすアリス」
僕に普通に話しかけてくれる人はこの学園の生徒では4人だけ
いやでも、あともう1人いたか
「おはよう、エフィにマルク」
ふんわりとしたボブヘアーに大きく柔らかい瞳と笑顔と豊満な胸
エフィ・ファシネ
いたるところに癖がついているツンツンな髪と元気な声
ネルソン・マルク
教室へはいってきた僕を見てマルクはニコリと笑顔を見せる。
あぁこれは嫌な予感。
「なぁアリスさん
薬草学の宿題うつさせてくんねーか」
マルクから発せられたのは、予想通りの質問
「丁重にお断りする」
「マジかよ」
床に膝をついて崩れ落ちるマルク
良く耳を澄ませば小さくエフィにも断られアリスにも…どーすんだ俺とつぶやいている。
マル君よ、人生そんなに甘くはない。
あの講師は宿題が難しく、加えて薬草学が苦手な僕はかなり苦労したんだから誰が簡単にうつさせるものか
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