魔力に愛された少女

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「相変わらずマルは朝からバカやってるわね  おはよ、アリス」 長い髪をツインテールに結った少しだけ鋭い瞳をしたぺったんこ リア・キュリアス 床で崩れ落ちているマルクの頭の上にどすっと鞄を置き、リアははーとため息を吐く。 「じゃあリアでいいから、見せろ」 と口を尖らせてマルクは言う。 マルクのその言葉にリアはぷちんときたようで、思いっきり脳天へ肘をぶち当てた。 「ぷぎゃす」 教室中に響き渡る、マルクの声にならない格好の悪い悲鳴。 これは痛そう… 「嫌よ、私だって苦労したんだから  そこは薬草学が得意なヴァンに頼みなさいよ」 「だからアイツまだ来てないんだよ」 .
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