魔力に愛された少女

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「だって変じゃない。 アリスの傍にいたって私たちに毒が移る訳でもないのにひどいわ 貴族たちが勘違いしているだけじゃない」 「それなのに差別するって変だ」 この話をしたのは確か中等部二年の冬の事だったと思う。 確かその時リアとエフィは涙を浮かべ、ヴァンとマルクは静かに唇を噛んでいたような気がする。 【僕の体質的に毒に侵されやすいだけで、決してこの体質的なものや僕の中の毒はは他に人には影響しない。】 この件については僕に対して多くの市民は勘違いしている。 なぜだか、僕のこの体質が伝染すると思い込んでいるらしい。 まぁ魔力についての専門的な詳しい知識がなければ、しょうがないことだろう。 それに貴族に差別されるのは、影響云々よりこの気持ちの悪い髪と瞳の色のせいだと思うのだが。 .
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