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斧が背中を突き抜ける。
飛び散るのは自分の血液
痛みはなんてものはない。
一瞬の出来事
世界が真っ赤に染まって、やっと目が覚めた。
またか
ゆっくりと重い身体を起きあがらせ、すっかり汗がにじんでしまった、サイズの合わない大きめのシャツをそこらの床へ抜ぎ捨てる。
椅子にかけてあったローブを下着の上から羽織り、まだひんやりとしている庭へ足を歩める。
庭の中央にある井戸に急ぎ、水を桶へ汲む。
そして、桶の中のひんやりとした水を感じながら口へと水を運ぶ。
これがいつもの日課
いつの通りの朝の風景。
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