4048人が本棚に入れています
本棚に追加
/238ページ
暗闇の部屋の中で、窓からの月の光だけを頼りにする
つけている髪の色を取り落とし、いつも通りの銀髪に戻り少し髪をいじる
やっぱり、普段のこっちの方が断然落ち着く
そう思いながら、綺麗に着こなした制服を脱ぎすてて気軽な服装へと着替えた
「…宏人」
自然と宏人の名前を、口に出す
会いたいなぁ…今すぐにでも、貴方の……宏人の側に僕は居たい
でも少しだけの我慢だ、明日になればすぐ会える
宏人の側には居れるだけど、側に居るだけじゃ足らないんだ…宏人を僕のものにしたい
……ねぇ宏人は、どんな僕を見ても嫌いにならないのかな?
僕は、どんな宏人でも嫌いになんてならないよ
「…ねぇ、宏人」
僕はソッと、窓に手をあて月をなぞった
最初のコメントを投稿しよう!