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異能の出会い ~ High-speed knight ~
[アルマン]は人口約5万人程の平和を主義とする国である。
「あそこか...」
「...は...い..」
盃が後ろを振り向くとそこには疲れきっている茜の姿があった。
「狂騎さん...はやいですよ~」
「これでへばっててどうする」
2人はオルからでてアルマンへ向かっていた。
「あと少しだから行くぞー」
「狂騎さんはなんで疲れないんですか?」
「なんでって聞かれてもな、まぁ、少なくとも茜より体力はあるさ」
「...」
茜が盃の顔を不思議そうな顔で見ていた。
「どうした?」
「あの...」
「なんだ?はっきり喋ってくれ」
「えっと...なんで狂騎さんは左目に眼帯をしてるんですか?」
そう、盃は左目に眼帯をしている。
「狂騎さんの目、綺麗な青色をしてるのになんで隠してるんですか?」
「茜は怪我をしているとは思わないのか?」
「その...村での戦いを見ている限り狂騎さんが大きな怪我をするとは思いませんから...」
「...そうか」
そう言って盃が暗い表情をすると茜は焦ったように言った。
「あ、あの!すいません...」
「なんで謝るんだ?」
「気分を悪くされたかと思って...」
「いや、別に大丈夫だ」
そしてゆっくりと盃は言った。
「この眼帯は今は外せない。この目のことは俺もよくわからないんだ。それと茜、一つ覚えておけ...」
茜は真剣な目でその言葉を聞いていた。
アルマンに着く頃には日が沈み始めていた。
それと同時に様々な場所で明かりが点灯しはじめている。
「ここがアルマンか。思ったより立派な国だな」
「そう..ですね...」
茜は倒れそうにふらふらとしながら歩いている。
「まぁ、国の探索は明日にして宿を探すか」
「はい!」
「急に元気になったな。そういえば俺金持ってないな」
「それなら大丈夫ですよ。村を出るときに村長に頂きましたので」
「そうか、ならとりあえず近くにある...あそこでいんじゃないか?」
「はい、私もそこでいいと思います」
そうして二人は近くにあった宿の中に入っていった。
次の日...
1月5日
茜は盃の部屋をノックした。
「狂騎さん、朝ですよ」
そう言いながら部屋を開けた。
「おはようござ...ってあれ?」
しかしそこに盃の姿は無かった。
茜は盃を探そうとして宿の外に出ようとした瞬間入ろうとしていた人にぶつかった。
「っ!すいません」
その頃、盃は...
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