異能の出会い ~ High-speed knight ~

2/2
前へ
/15ページ
次へ
「お前...能力者か...」 「そう言うあなたも能力者よね」 一人の女と戦っていた。 盃の左腕の肩には鋭い刃物で斬られたような傷がある。 しかし相手の女の手には何も無かった。 「俺の体を素手で斬るのかよ」 「あなたも、普通ならその左腕無くなってるはずなんだけど...どんな体してんのよ」 そう、女の武器は手刀である。 1時間前...午前6時 盃は茜の部屋をノックした。 「おーい、朝だぞ」 返事...無し。 「暇だから少しこの国の中を見てくるか」 広場は朝が早いだけあって誰もいない。 「クロスベルの広場と同じぐらいだな」 その後、盃は様々な場所をみて周り再び広場に戻ってきた。 広場の中央には、長い髪で金髪の女が一人立っていた。 (誰だ?) 盃は近寄って声をかけようとした瞬間女の手が盃の左肩を切り裂いた。 そして今... 「いきなり近寄って来る方が悪いのよ」 「だからって普通いきなり攻撃してくるかよ」 「あなたゲームの参加者?」 女は急にそんな質問をしてきた。 「だったらなんだ?」 その答えを聞いた瞬間、女の表情が変わった。 「そう...なら、あなたを殺すわ」 「まじかよ...」 「一応名乗っといてあげる。私は【戦光】の名を持つものよ。あなたの名は?」 「【狂騎】の名を名乗るものだ」 「狂騎...ね。今ここに神戦を開始する」 そう言った瞬間、戦光は一瞬で盃に近づき右腕で盃の心臓部を狙ってきた。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加