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キャリーが猛ダッシュで機械人形との距離を縮めた。
「ウイイーン……」
赤いランプがキャリーを捕らえる。
機械人形が腕を伸ばすが、キャリーは素早く避けて機械人形の腕に鋭くナイフで傷つけるが装甲に軽い引っ掻き傷を負わせただけだった。
「意外と硬いわね。」
キャリーは呟きながら身を引いて薙ぎ払われる機械人形の腕をかわす。
「ナイフが効かないほど硬い装甲か……」
ラマレが銃の標準を機械人形の関節部分に合わせる。
「・・・なら、動くために装甲が邪魔な関節ならどうだ。」
引き金を引く。
空薬莢が硬いアスファルトな上を跳ねる。
銃弾は機械人形の脚の関節から少しズレた所に着弾した。
機械人形の動きが鈍る。
「ち、外した。」
「でも動きは鈍ったわ。」
キャリーが素早くナイフをさばき、機械人形の赤いランプの目を貫く。
ナイフが目を貫き、機械人形の、人間でいう脳であるコンピューターを破壊する。
「ギ、ガ、ピーーー」
キャリーを捕らえようとした腕が停止した。
「ふぅ。」
停止した機械人形から離れたキャリーがラマレの所まで歩いてくる。
「戦闘経験は余り無いようだけど、中々いい感じよ。」
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