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「どうしてだ?」
ラマレもレストランを探しながらキャリーに聞く。
「俺は、組織は周りに気なんか使うとは思えないんだが。」
「確かにそうね。」
キャリーがレストラン探しを中断し、ラマレを見て頷く。
「でも、結局自分の食物を、ワザワザ自分で減らすようなことはしないでしょう?」
「それって、組織にとっちゃ組織以外の人間は、家畜も同然ってことか……」
ラマレが悔しそうに拳を握る。
「言ってしまえばそう言う事ね。」
キャリーがエメラルドグリーンの髪、前髪をいじる。
「あッ、いや、違うか。家畜同然じゃないわ。」
髪から手を放しラマレを見る。
「家畜そのもの、よ。」
「・・・・・。」
「そんな顔しないの。」
俯くラマレの頭をキャリーが指で突っつく。
「ほら、行くわよ。」
ラマレの手を取りながらキャリーは街の奥へと進んだ。
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