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「全くもう、しつこいんだから。」
寂れた街の裏路地に一人の黒ジャケットを着た女が走っていた。
「どこまで追い掛けてくる気よ！」
エメラルドグリーンの髪と瞳を持つ女が立ち止まって振り向き、追跡者を睨み付ける。
「見つけたぞ！もう逃がさねぇぞ。」
睨む先には二人の武装した男が、息を荒げながら走ってきた。
「あぁもう、少しは休ませなさいよ！」
「テメェよりは疲れてんだよッ!!」
メリケンを手にはめた男二人が同時に飛び掛かってくるのを女は軽々と避け、すれ違う男達の間で素早く両手ナイフを振り抜き、両方の喉を掻き切った。
・・・ドサ、ドサ。
女の後ろで男達が喉から血を吹き出しながら倒れた。
「ふぅ、今のうちに……」
女がナイフについた血を振り切りながら再び走り始めあまり時間が掛からないうちに、
「やっと見つけた。」
目の前に一人のコートを羽織った青年が飛び出し立ち塞がっていたのである。
「仇を討たせてもらうッ!!」
「えっ？」
ナイフを構えた女が動揺した。
「組織の人間じゃないの？」
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