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「誰だ?アイツ…」
「新しく入る部員じゃねーの」
「ちいせぇな」
ざわざわと、私を怪しむような目付きで見ながら互いに話している。
そのざわめきを止めたのは、竜崎先生だった。
ってか、私ここにいていいのか…?
竜「静かにせんか!
…皆、今日の午前の部はこれまでじゃ!
昼食を取ったら、個々に練習をすること。
それからレギュラーの奴らは、このあと私のもとへ来るように。
以上!解散!!」
さすが顧問、って感じだな…。
感心していると、中から誰かが代表し質問を投げかけた。
「先生! その隣にいる奴は何ですか?」
竜「あぁ、コイツはな…」
竜崎先生は私の背中に手を添え、ニッコリと笑う。
竜「皆も噂を聞いたことがあると思う!
男子テニス部に、試合をしてる奴が全国を回ってることを。
その彼が、今日 青学に来たのじゃ」
その言葉をいい終えるかぐらいの瞬間に、一気にざわめきがおきた。
そして、物珍しいものを見るかのように私をじろじろ見ている。
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