コンビニの悪魔

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「…さく…くん?」 立ち止まる私。 振り返る彼。 「ん。そうだよ、はるおねーさん、やっと思い出してくれたっ!」 優しくほほえむ彼。 あの頃と同じ柔らかな笑顔。 彼は子供の頃ちょうどこの時期、たった3日間だけど一緒にいた。 知り合ってすぐ父の転勤で3年この土地を離れ、帰ってくる頃にはもうお互い忘れていると思っていた。 「元気だった?はるおねーさん、全然気付かねーんだもん、寂しかったー(笑)」 「さくくん…元気だったよ?分からないよ…こんなに男らしくなってるなんて思わないもの…」 「やだなぁ…この歳にもなれば男らしくならなきゃこまるよ。帰ろ?もう遠く行ったらだめだよ?」 「…うん。」 恋は随分前から始まっていた。
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