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「行ってきます。」
ちゃんと朝食とらないと体もたないわよー!?と母さんの声が聞こえてくるが、これも毎度のことだ。
ちゃんともっと早く起きていればいいのだが、俺は朝が弱くて毎回寝坊してしまう。
...
おはよー!…がやがや
昨日の○○みたー?
ここのところ卒業式が近いからか、皆落ち着きがなく騒がしい。
俺は特に行きたい高校はなくどうしようかと思っていたところ、前々回の三者懇談会で先生に高校をいくつか薦められ、その中でやっと決めることが出来た。
そこは花丸高校という学校で、色々な部門があって割りと有名なところらしい。
俺はそのへんは詳しくなく、薦められた時に初めて知った。
...
いっけねぇ。
もうこんな時間か…。
図書室で少し本を読んでいくか…と思ったがついつい時間を忘れ、5時になってしまった。
ささっと本を元の場所へ戻し、帰ることにした。
トコトコと今日授業でやったものを復習しながらゆっくり帰っている途中、見知ったヤツが居た。
不良で有名な加藤竜馬(カトウリョウマ)。
殴られていて傷だらけだ。俺は至って冷静。ここは知らない振りをしよう。だが…
「お、おい!待てよ!助けてくれよ!!」
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