現象-Phenomenon-

2/4
92人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
この時代は異能者が発見されてから、それを巡り戦争にまで発展したが、その後平和を取り戻した時代である。 俺の名前は速水蒼太[はやみそうた] 只今、学園に登校中である。 学園というのは、超能力科学異能科研究施設付属鐘白澤学園と言う(長い!!)。 名の通り科学・異能について研究できる施設の揃った学園である。 ここは異能者なら誰でも入れると有名な高校で、援助金も出してくれる。 俺もそれが目当てでここに入った。 俺は学力も乏しいので、ここに入れて貰うしかなかったのだ。 と言っても、今ではここに入らなければ良かったと後悔している。 この世界に絶望している俺にとって、これまでの説明やこれからの説明は全く無意味の様なものだが、一応説明しておく。 俺に家族は居ない、俺がまだ幼い頃に両親は出ていき、俺は教会に引き取られ育った。 親のことは何も覚えていない。 今はもうバイトができるので、働いて一人暮らしをしながら暮らしているが、正直俺の人生に光があるとは思えない。 蒼太「なんかパラレルワールド的な現象、起こらないかな~」 そんなことを言いながら惰性で学園へ向かっていた…。
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!