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朝から降る雨は、ここ一週間休むことなく続いている。
いくら梅雨だからって、インデペンデンスデイだからって、さすがに降りすぎだろう。と人々は愚痴を零す。
勿論、その人々は銀時も例外ではない。
「あー、ふざけんなよ。なんだよこの雨。俺に何か恨みでもあんのかよ」
ジメジメと湿気によって不快指数がうなぎ登りな万事屋で呟く。
そんな銀時に、神楽や新八も同じように愚痴を漏らすがそれと同時に、内心愚痴を零す銀時を心配していた。
もちろんそれにも理由があり。
というのも、調度二週間前。梅雨入りが発表された、雨の降る夜。
夜中に神楽がトイレに起きると、いつものその椅子で窓の外を見ながらボーッとする銀時がいた。
神楽は不思議に思うも、まあそんな日もあるだろうとその日はすぐに寝ることにした。
そして次の雨の降る夜。
何の気なしに銀時の様子を伺い見ると、また同じようにボーッと窓の外を見ていたのだ。
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