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2012年 3月24日 元天成日向研究所
天成日向。
元の名前を青井陽太。
十字軍の技術系一族である青井の性の中でも歴代最強と呼ばれる頭脳と運動神経を如何なく発揮していた。それは、周りの理解と関心と興味を置き忘れる程に。
11歳の頃、母親青井産奈が急死。
13歳の頃、父親青井威玖が急死。
そして、青井研究所の所長を引き継ぐ。
それから青井研究所の技術を急速に発展させ、また人体の構造や錬金術の仕組みの第一人者にもなる。それも、周りを軽蔑させる程に。
また徐々に、十字軍最重要機密である十ある禁書への潜入の疑いをかけられ始めていた。
25歳の頃、突然の十字軍脱走。
それから4年後の29歳の頃、最高のクローンであるVEROMEGA計画として、二人の少年を創り出した。後に片瀬真と小麦久遠と呼ばれる存在である。
それから二人の面倒を見つつ、禁書への戦力として二人を育て上げる。
それから7年後の36歳の頃、小麦久遠の僅か七歳にしての反乱。身を隠さずにはいられず、しばらく行動を潜める。
それから8年後の44歳の頃、成長した片瀬真を発見、ここから8ヶ月に渡り真達との自由と生まれた意味を巡る争いが繰り広げられる。
そして、死亡。
自らの生み出した小麦久遠の力によるものだった。
それが――約半年前。
ただ。
死の間際、天成は予め用意していた仕掛けにより、自分の意識人格を全てこの場所に送っていた。
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