<序章>妖と日ノ本

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妖は人々の負の感情を喰らい、瞬く間に力を付けていった。 人々に妖を倒す術はなく、命を守るにはただただ従うしかない。 妖に滅ぼされる日も、遠くはないだろう。 これはそんな不安の中で出逢い、大切なものを守るため、妖から日ノ本を救おうとした、二人の少年の物語である。 さあ。 二人の少年が辿り着く先は、救済か、破滅か、それとも──……
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