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蓮はそう言うと、瞳を細めながら左手をあたしの頬に添えて、ゆっくりと距離を詰めてきた。
そのまま唇にちゅうっと吸い付くようなキスを落とすと、右手をあたしの背中に回してぎゅっと抱き締めてきた。
そんな蓮から、大きな愛が、やさしい気持ちが伝わってきて、あたしもぎゅっとしがみつく。
「あたしもずっと蓮に閉じ込められていたい。このままずっと蓮の胸の中にいたい」
実際そんなわけにはいかないことは、蓮もあたしもわかっている。
けれど、いつでも蓮の傍にいたい。
蓮の腕に閉じ込められていたい。
蓮の胸に寄り添っていたい。
いつでもそう思っている。
きっと蓮もそう思ってくれているってことだよね？
そう思うと、嬉しくて自然と頬が緩んでくる。
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