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そしたらあたしより二十センチも背丈が大きい蓮には容易いことで。
簡単に二つの鍋を取ってくれた。
「あ、ありがとう」
ふぅーっと息を吐くと、一気に気が抜ける。
「腕が、だるい」
そして必要な方の鍋を受け取ったはいいけれど、二の腕辺りに負担がかかっていたのか、物凄くだるくなっていた。
「こういうときは呼べっていつも言ってんのに」
「呼んだもん」
「いや、遅いだろ。先に呼べって」
「とれると思ったんだもん」
「まあ、わからないでもないけど」
そう言った蓮はちょっぴり眉を下げていて。
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