お預けなんて言葉は知らない

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蓮の流れるようなこの行為に流されていたけれど、ちょっと待って! 今あたしはお昼ご飯を作ろうとしていたんだよ! そう思うと、両手で蓮の胸をトンっと押す。 「れ、んっ!」 唇が離れると、至近距離で視線が絡む。 「ん? 何?」 「何?じゃない! お昼ご飯を、作らなきゃ!」 「……ああ、そっか」 思い出したようにそう言った蓮。 「でしょ! だから、離れて!」 「いや、それは無理だろ」 「え! 何で!?」 「俺、もうスイッチ入っちまったし。このままお預けとか考えられねぇ」 そう言って、また唇を重ねてきた蓮。
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