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嫌な事を思い出し少しだけブルーになるが別に今は関係ない。
「そういえばあたしにもアンタと同じぐらいの妹がいるんだけどよー。」
「………。」
「その妹がめっちゃ可愛くて…。」
「妹の話なんかするな!!」
男の子はブランコから飛び降りあたしを威勢よく睨んだ。
「おれに!!妹の話をするな!!」
「なんでだ?あたしの妹の話だぜ?
アンタの妹の話をしてるわけじゃねぇんだよ。」
「それでもするな!!」
「……。」
妹…、か…。
「威勢の良い奴は嫌いじゃねぇよ。
でもな…。」
あたしもブランコから降り男の子の手を握った。
「誰彼かまわずんな態度取っちまってたら、面倒な事に巻き込まれるぞ。」
「……アンタには、関係無い。」
「確かにな…でも…。」
‘放っておけねぇんだよ’
あたしがそう言った瞬間…男の子はどばばばば―――!!と、涙を流した。
「!!?」
「うわ―――ん!!」
「お…おい!?」
「うぎゃ―――ん!!」
「どんな泣き声だよ!?
あ―――!!」
あたしは頭をボリボリかくと男の子を抱き締めた。
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