10年

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子供って体温が高いのって本当だったんだ。 愛華も体温高けぇし。 「…姉ちゃんって…お母さんに少し似てる…。」 「そうなのか?」 「うん。怒り方お母さんと同じだったもん。」 「へー。」 「とっても綺麗で…起こると恐いけど…大好きなんだ!!」 綺麗で怒ると恐い…まるであたしんちの母さんだな…。 ま、どこの母親も所詮は一緒だな。 「父さんはすっごくかっこよくて強くて世界制覇したってみー君が言ってたんだ!!」 「世界制覇って…お前の父さん何やってたんだよ…。」 「えっとたしかぼーそー「おねーさん!!あーそーぼ!!」 「…………。」 面倒、この言葉があたしの頭の中に浮かんだ。 それに今は…。 ちらりとわたるを見た。 こんな小さい子供の前で喧嘩はしたくない。 この子のトラウマにはなりたくねぇし…。 「………。」 ここは無視の方向で。 「シカトこいてんじゃねぇよ!!」 「ちょ…!!」 腕を捕まれ、引き寄せられてしまい持っていたビニール袋を落としてしまった。 おいおい!!あたし今日何回食材落としてんだよ!! 本当に今日卵買ってなくて良かった!!  あたし最高!!! .
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