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「姉ちゃんに汚い手で触んな!!」
「何だこの餓鬼。」
「姉ちゃんを放せ!!」
「ちょ…わたる…平気だから!!」
わたるはあたしの腕を掴んでいる男の足を勢いよく踏み付けている。
あれ、地味に痛そうだな…。
「いって…!!この野郎!!」
「あ…!!」
男はわたるを蹴り飛ばした。
小さいわたるがその衝撃に耐えられる訳もなく…植え込みに、突っ込んだ。
「わたる!!」
「へへ!!これで邪魔者はいなくなったぜ。
早く…。」
「……。」
「うぐ!?」
あたしは腕を掴んでいた男のコメカミに綺麗な膝蹴りを決めた。
「ここはどこのシマだと思ってんだ。
龍炎華のシマで、好き勝手やってんじゃねェよ。」
「……!!」
「餓鬼一人相手に蹴り入れやがって…あたしが切れる前に、失せろ。」
目を鋭くさせ、一喝すると男達を放置しわたるの駆け寄る。
こんな雑魚に関わってる暇はない。
高校生ぐらいの男に蹴り飛ばされたんだ、骨が折れてなきゃいいんだけど。
「大丈夫か!?」
「姉ちゃん…にげ…。」
「ばーか、お前置いていけるかってんだ。
あたしは最強だから大丈夫だ、世界一強いんだぜ?」
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