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とまぁ…こんな感じで…この会話の後晃は一言も喋ることは無かった。
心なしか不機嫌に感じたがさり気なく聞いてみてもなんでもないの一点張り。
放さなきゃなんで不機嫌なのか分からないしこっちか悪い事をしていたとしても謝れない。
…いや、なんで予定聞かれて何もないって言っただけで不機嫌になられなきゃいけないのか分からないんだけど。
「うーん…。」
昨日も今日も何も無いのは変わりない、大事なことを聞いて忘れているかもしれないがそれは無い。
族関係だったら湊が昨日何か言ってくれてたはずだし、晃と個人的に約束した覚えもない。
携帯にも手帳にも何も書いてなかったし。
本当に…意味が分からないのはいつもの事だが昨日はいつも以上に理解不能。
朝コンビニに迎えに来てくれた晃も学校に近付くにつれ不機嫌になったし。
「…考えないようにしよう。」
あたしが今グジグジ考えたってわかることじゃないし事が落ち着いたら聞いてみよっと。
んであたしが悪かったらちゃんと謝って…、…だから今考えなくていいんだって。
「愛!!はよ!!!」
そう言えば今日、なぜかいつも以上に視線を感じた気がする。
「愛?」
(生徒の)視線を感じるのはいつもの事だから良いんだけど…なんか目が、ギラギラ光ってた。
「愛!!」
「………あ、涼、おはよ。」
「相変わらずオレだけ反応遅いな!!」
目の前で涼が両手を叩き合わせあたしを思考から引っ張り出した。
「ん。」
「……なに、この手。」
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