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「涼お願い!!バイク出して!!」 「はぁ!?」 「今から材料買って作る!!」 なんやかんやで晃達にはお世話になってるし、琢磨達にもお礼したいし。 「……。」 「ね?」 「わーったよ!!校門に出てろ!!」 「やった!!ありがと!!」 あたしはラッキーなことにバイクと言う足をゲットすることに成功、鞄を持って校門へ行く。 途中ゆーちゃんともすれ違ったが見つかると面倒になるため隠れてやり過ごす。 まぁ明日チョコを渡せば機嫌も直るだろうが。 こうしてあたしはまだ一限すら始まっていない学校を涼と一緒に抜け出したのだった――― スーパーによって自宅を出てから一時間も経たないうちに帰宅。 涼はゆーちゃんが怖いと言って学校へ戻ってしまった。 夕方また迎えに来ると言っていたからそれまでに仕上げなければいけない。 「さーて、始めますか。」 カーディガンを袖捲りし気合を入れる。 もう作る物はスーパーで決めていたのだ。 何か月ぶりかに見るお菓子づ黒の本を見ながらあたしの手は高速に動いていた―――。 「かんせ!!」 あたしはこのくそ寒い中汗を拭うそぶりを見せ息を吐く。 うん、我ながら中々の出来。 ラッピングをしエプロンを外しながら携帯を見れば涼からメールが入っていた。 『もう迎えに行く。』 「え!?もう!?」 .
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