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「愛さん…!!」 感極まりながら袋を受け取るチビ、そんな感動しながら受け取る程大したものじゃないんだけど。 「一生大事にします!!」 「それ腐るから、食べてよ。」 「大事に食べます!!」 そうしてくれ。 「次…!!」 「はい涼。」 「サンキュ。」 涼は多少雅の存在を気にしながら受け取る。 「涼のだけ特別性だから。」 「は?」 中に一つだけタバスコ入りのクッキーが入ってる。 「ま、食べてからのお楽しみって事で。」 食べた時の反応が楽しみだ。 「いい!!もういい!!」 「ん?」 「愛からのチョコはいらねぇ!! オレモテモテだし!!たくさん貢物貰ったし!!」 子供のようにすねだした雅に湊が餓鬼、と呟いたのはあたしにしか聞こえなかったらしい。 「ならいいけど…。」 「え?」 「湊、晃寝てるみたいだから後で渡しといて。 今日はもう用事あるから。」 「え!?」 湊に晃の分を渡し部屋を出ようとすれば。 「ちょ、待って、お前大事な奴忘れてね?」 「…モテモテで?他の女の子から貰ったやつで充分なんじゃなかった?」 「…すみませんでした。」 「分かればよろしい。」 ・
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