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「昼飯、こんな砂埃する中で食わなくてもいいんだぜ?」
「ご飯、ってほどじゃないよ。ほら。」
コンビニ袋の中に無造作に入れられてる、飲む栄養ゼリーとお茶のペットボトル2本を見せると
奏太は眉間に皺を寄せた。
「お前、こんなんだから細いんだよ。倒れても知らねえよ?」
「大丈夫だって。それに、細くないと奏太に持てないって、運んで貰えない。」
きゃはは、っと冗談のように笑ってみせたけど、奏太の顔は変わらなくて
「ほら、こんなに腕細い。 ほんと、ほっせーな。」
奏太がおもむろに腕を比べるように並べた。
「色、くろっ。」
「これは、頑張ってる証拠なの。」
「いった!しっぺしないでよ!」
「 白いなー。すぐ赤くなった。」
私の腕には奏太がしっぺした跡がじんわり赤くなり、熱を帯び始めてた。
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