第一章 O Fortuna 『おお、運命の女神よ』

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空港到着後、とりあえずパリのホテルに向う紫苑とはじぽんであったが、はじぽんにはある気がかりがあった。 はじぽん(どうしよう。 どうしよう。 どうしようどうしようどうしようどうしよう!!) 紫苑「ん?はじぽん?顔色がよくないな?タクシーに酔ったか?」 はじぽん「ひゃ、え、いえ、だ、だいじょうぶよ。なんだかんだいって私も疲れてるみたいね。ホホホホホ」 紫苑「そうか。まだちょっとかかるから寝てていいよ。」 はじぽん「あ、ありがとう。そうさせてもらうわ。」 (まずい。 まずい。 まずいまずいまずいまずい。 何も、 何も覚悟が決まってない。 異国の地。初めての二人でお泊り。しかも同室。 何かあっては危ないからという理由で私が同室を決めたのに… だめよはじぽん!紫苑にすべてを委ねるとそう決めたじゃないの!) 紫苑(うなされてるなぁ。ホテル着いたらしばらく休ませてあげないとな。)
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