第一章 O Fortuna 『おお、運命の女神よ』

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パリ 高級ホテル 紫苑「な、な、な」 はじぽん「や、やっと着いたわね。」 (どうしよー!着いちゃったー!) 紫苑「こ、こ、こ」 はじぽん「どうかしたの?鳩が豆鉄砲を食らってるわ?」 (やだっ紫苑まで緊張してるの!だめっそれ以上は…伝染しちゃうわ!) 紫苑「高級すぎるだろこのホテル!!!」 はじぽん「…へ?」 紫苑「なんなんだよこれ!ホテルじゃねぇよお城だろ!ありえねーよ!!」 はじぽん「…そ、そうなのかしら?馴染みのホテルだからこれが普通かと…」 紫苑「そ、そうか。そうえいばお前の家もお城見たいなもんだしな。取り乱しちまったがお前にとっては普通か…」 はじぽん「…そ、それより、本当によかったのかしら?私と同室で」 紫苑「うっ、まぁ、その、なんだ、部屋もすごく広いんだろう?中もどうせさらに小部屋があるんだから別に気にすることないと思うぞ」 (シチュエーションにはドッキドキが止まらないけどな!) はじぽん「そ、そうよね。ま、間違いが起こるなんて、あるわけがないわよね!」 紫苑「そ、そうだよ!絶対に間違いなんて起きないぜ!」 はじぽん「…そこまで断言されると悲しいものなのだと初めて知ったわ」ボソッ 紫苑「へっ?」
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