第一章 O Fortuna 『おお、運命の女神よ』

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レーコ「話ははじぽんからいろいろ聞いてるわ。日本での予選は波乱万丈だったそうじゃないの。」 紫苑「えぇ。何かよくわからないことに巻き込まれちゃって。で僕も何で予選に出てたのやらって感じで気がついたら代表になってて」 レーコ「あら。まるで天才の発言ね。芽の出ない努力家が聞いたら刺されそうだわ」 紫苑「いやいや、それよりもレーコさんこそこの国の代表だそうで。やはりそこら辺の国とは一味も二味も違いそうだ。」 はじぽん「私にはまだレーコの料理を食べさせてもらってないから私も知らないのだけれど、ヨーロッパのこの業界では知らない人はいないってレベルだそうよ。」 レーコ「いえいえ、私のほうこそ伝統ある団体がはやし立ててるだけで、実際はまだまだ青いひよっこですのよ。」 紫苑「どのみち大会では他の選手の料理を試食できるみたいだし、是非一度食べさせてもらいますね!」 レーコ「私のでよければ。あ、その際に気をつけて欲しいのですが」 紫苑「なんですか?」 レーコ「ちゃんと帰ってきてくださいね?こっちの世界へ。」
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