第一章 O Fortuna 『おお、運命の女神よ』

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国際Ton-Kozz料理コンクール それは紀元前から伝わる伝説の料理を後世に残すべく開かれた大規模な大会。 救世主Oneが作ったとされるこの料理は、その後数千年の間地中に埋もれていた。 それをここ数年の間で石版が発掘され、その料理が現代の日を浴びることとなった。 日本に伝わるTon-Kozzは、この料理の学者たちが、とても類似していた極楽浄土より来たる猪汁と一括りにしてしまっただけで、実は違うのだという。 ここフランスにて、この大会は行われる。 すでに各国の代表が集まり始め、歴史にも残る大規模なイベントの幕開けも間近となった。 特に注目を浴びているのは、開催国である フランス代表レイコ 救世主の子孫であるという アメリカ代表イチ 別の宗教にまぎれて、ずっとTon-Kozzが伝わっていたとされている ギリシャ代表ノア そして、別の歴史でオリジナルな料理となっている 日本代表紫苑 この他にももっとたくさんの国から、様々な腕の立つものが来ている。 初めての大会ということで、誰にも結果は予想できないのが現状である。 もちろん、運命と選択すらである。
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