子供先生がやって来た

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魔紐を解くことにより、内に縛り付けていた坩堝の中身が噴火の如く噴き上がる。 その直後、変化が訪れた。 猫のようだった身体から、沸き立つように筋肉がボコボコと盛り上がり、それに比例するかの如く骨が鈍い音を響かせながら急激に成長し、骨格が変型していく。 それは人型。 ただし、虎を無理矢理に人型へと成形したかのような姿だ。 人間らしいところなどなく、二足歩行ではあるが、それは四足動物らしい爪先立ち。 2mを軽く越える程の巨体。 筋骨隆々とした身体の内からは、見た目以上の威圧を感じさせる。 変化を終えた風は、身体の調子を確かめるように、節々を捻ったり伸ばしたりする。 そんな風の顔にズボンが叩き付けられた。 ズボンを顔からどかし、投げた先を見れば、顔を真っ赤にしたエヴァの姿が。 「いつまで股のモノをぶらぶらさせておく気だ! それでさっさとしまえ!!」 「おう、準備が良いな。 にしても、いい加減慣れろよ。 ほぼ毎日俺の見てるだろうが」 「いいから、さっさと履け!!」 「分かった分かった。履くから落ち着けよ、何だ? 俺の見て興奮してんのか?」 「……ブッコロス」
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