小さな絵描き

9/13
前へ
/13ページ
次へ
兵士は、すこし考えこんでからいいました。 「僕も君を置いていきたくはない。でも、僕は兵士だから、お姫様のもとに戻らなければならないんだ」 「私は、あなたのお姫様にはなれませんか?」 「……わかった」 兵士は立ち上がって言いました。 「君を、必ず迎えにくる。ここは、とても暗いところだから、わからないといけない。目印に僕の倒れていた所に、毎日一枚ずつ君の絵を重ねていてくれないか?」 こびとは、涙をぬぐってうなずきました。 image=466458683.jpg
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加