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兵士は、すこし考えこんでからいいました。
「僕も君を置いていきたくはない。でも、僕は兵士だから、お姫様のもとに戻らなければならないんだ」
「私は、あなたのお姫様にはなれませんか?」
「……わかった」
兵士は立ち上がって言いました。
「君を、必ず迎えにくる。ここは、とても暗いところだから、わからないといけない。目印に僕の倒れていた所に、毎日一枚ずつ君の絵を重ねていてくれないか?」
こびとは、涙をぬぐってうなずきました。
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