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【??】ー記憶ー
?「ー…燐?ねぇ、聞いてる?」
燐「ぇ?うんうん。聞いてるよ」
?「絶対聞いてなかったでしょ」
そう言って頬を膨らませたのは、神社のあととり娘。
白い巫女服に蒼の瞳と銀色の腰まであるストレートヘアは、どこか別次元の人のように思える。
燐「聞いてたよ。舞を舞うのが嫌なんだろ」
そう聞くと、そーなの!と身を乗り出してくる。
?「五十嵐流の本家だから舞えとか言って、どうせ恥かかせる気なのよ。本家の血筋は私1人で、習ったばっかりなのに」
燐「美亜が舞えば良いじゃないか。この前のは、きれいだったし」
美「習ったばっかりの半人前で、舞でさえ無いわ。燐の前だと、きれいに舞えるだけなのよ」
あっ、と気付いたように糸の様な髪を振り払って笑顔になる。
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