256人が本棚に入れています
本棚に追加
/151ページ
青い瞳を擦りながら、銀髪の『青年』と名乗る人物は顔をあげた。
三「あ…いや、すまん」
?「いえ。もう、なれましたから」
手に擦りよっている黒に金色の瞳の子猫を抱き抱えて近くにあった、緑のベンチに行きましょう。と促した。
三「この学校の生徒だよな?」
?「はい、転校生ですが。五十嵐 歩亜です」
全ての生徒を暗記しているはずなのに、なぜ覚えてないか…は、分かった。
だけど…。
三「蔆那 三日月だ。なんでこんなとこにいるんだ?中庭なんて、めったに来る人はいないんだが」
歩「…なぜだか、ネコちゃんたちがつれてきてくれるんです。いつもは迷うのですが」
木の下に、季節外れの桜が舞う緑のベンチ。前にある人から貰った、写真にあったのだと言う。
歩「そういえば…」
最初のコメントを投稿しよう!