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「うわ、いきなりだね。んーとねナルは内緒だと思う」
「でもね…黒の箱が居ないところで話がしたかったってことはあると思うよ」
自分でナルといった方が人差し指を口の前でシーッとやると、でもね…と続けた方がしまった!というような感じで、口を自分でふさぐ。
黒の箱が居ないところ…というと。
「美里たちに聞かれたくないことでもあるのですか」
「無いとは言えない、な」
暗いのであまり顔が見えないのだけれど、フードを被った長身の生徒が目の前に立つ。
「相澤…さん?」
「おう、姫様。真実を話に来た」
真実…?と不思議に思って首をかしげるのを見て、コクンと頷き、相澤さんは言葉を続ける。
「実はな、姫様と俺は本当の兄弟なんだ!!」
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