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「あぁロベルト!こちらにいらっしゃったのですね」
「やぁ平賀。おはよう」
「おはようございます」
少女から言われたように礼拝堂へと向かうと、ちょうど扉から彼が出てきた
「僕を探してくれていたらしいね。どうしたんだい?」
「…?誰からそれをお聞きに?」
どうやら誰にも聞かずに闇雲に探していたらしい
平賀らしいと内心で笑いながら答えた
「女の子だよ。君があたふたしているのを知ってしらせてくれたんだろうね」
「……そんな方とすれ違ったでしょうか…」
首をかしげて考え込む平賀
「その女の子はこのバチカンに居る幽霊に聞いたそうだよ」
「……?」
「所で、何故僕を探していたんだい?」
思考の迷路に迷い混み始めた平賀を制するように声を掛ける
無論、混乱させたのはロベルトであるが
「あぁ、忘れていました…えぇと、サウロ大司教がお呼びです」
「そうか。ならすぐに行こう」
「はい。そうしましょう」
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