4人が本棚に入れています
本棚に追加
「サウロ大司教、ロベルト・ニコラスと平賀・ヨゼフです」
「入りなさい」
「失礼します」
扉を開けて、ロベルトは固まった
「え、お兄さん?」
「君、どうしてここに!?」
驚いたのはこちらだけらしい
少女は無表情にこちらを見ている
「伽藍、そちらの方とは知り合い?」
「ロベルト、どうしたのですか?」
お互いの相方に尋ねられ、二人は順に言葉を紡ぐ
「広場の噴水に座ってて」
「あんまりにも気になったから声を掛けたんだ」
「何してるんだって言われたから、幽霊と妖精見てるって答えて。信じてくれたからびっくりした」
「あれで驚いてたのかい?」
「私、びっくりすると無表情になるの」
「じゃあさっきも驚いていたのか…」
「うん」
大きく頷かれてロベルトは思わず笑った
最初のコメントを投稿しよう!