回想、遠慮します。

5/12
前へ
/541ページ
次へ
自分より、ほんの少しだけ小さい彼を観察する。 背丈、銀髪、大きい目、可愛い系の顔、colorに因縁をつける可能性のある人物とくればー… 「離して下さい、一姫-イチヒメ-さん。」 払いのけるようにして、手を叩き落とす。 彼は、名前を呼ばれると思っていなかったらしく、驚愕していた。 「なんで俺の名前を………って、そうかお前も俺と友達になりたいんだな?!」 (………はぁ?) 意味がわからない。 なんで、そういう事になるんだ? 「……゙四季゙の一姫は有名なだけですよ。」 当たり障りのないように答え、友達になるのはご遠慮願う。 ちなみに゙四季゙とばcolor゙と対立している族。 「そうか!まぁいい、お前は……アイ、アイか!これ下の名前か?」 名札がまさかの命取り。 スピーディーに名前を知られてしまう、偽名だが。 「俺は、一姫じゃなくて姫宮 一-ヒメミヤ ハジメ-だ!俺は姫って呼ばれるよりハジメって呼んで欲しい!」 姫扱いだけでなく、本名からして姫だったのか。 ってか、貴方の中ではもう友達は決定事項ですか?
/541ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3525人が本棚に入れています
本棚に追加