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「成程なぁ~。」
一旦理事長室に鞄を取りに戻った後、斎藤君と寮に向かっている。
「ホス…、本庄先生と知り合いだから名前で呼ばれてるんか。」
「……ホスティーって、さっきも聞こえたけどピッタリなあだ名だね。」
「だよな?!」
言いかけたあだ名に同意をする。
誰もいない廊下に俺と斎藤君の声が響く。
下駄箱そっち。と案内をされついていく。
「ってか、藍住って言い辛いから透って呼んでいい?勿論、俺の事も祐也でいいからさっ」
「うん、いいよ。」
これが普通、一姫のアレはトラウマレベル。
「しかし、今まで特待生が俺だけだったからめっちゃ寂しかったんだよな。助かった~!」
靴を履き替えながら、喜ぶ祐也。
「そうなんだ?」
「ここ難関だからなっ。」
と、いう事は祐也は頭良いのか。
「ん?見つめても何もないぞ?」
笑う祐也は、人懐っこい印象を受ける。
「いや、祐也って友達多そうだなって思って。」
「…ここじゃ友達って言えるほど仲良い奴いないんだ、自称友達なら一人いるケドね。」
なんだか、とても嫌そうな顔で言うから気になった。
「え、何それ。」
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