たった1つの大切なボタン。

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「謙也さんそろそろ帰りましょ」 「おん」 手を繋いで屋上をあとにする 「あ、謙也さんに第二ボタンあげたせいで俺の第二ボタン無くなったんで謙也さんの第二ボタン代わりに付けてもいいっすか?」 「えー…」 「そのかわり俺があげた第二ボタン謙也さんの制服に付けたって下さい」 「俺もう制服着へんで?」 「それでもいいっすわ」 「わかった!せやけど俺の第二ボタン奪われたらアカンで?」 「ま、しゃーないから守り抜いたるっすわ」 「卒業祝いに善哉食いに行こか」 「謙也さんの奢りならええっすよ」 「この心優しい謙也さんがしゃーなしで奢ったるわ!」 「うわーキモいっすわ」 「…謙也さん泣くで」 「勝手にどうぞ」 「………。」
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