第2章 双子の王女

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3年後――――アゲート王国。 大陸の内陸部に位置するアゲート王国。360度すべてを他国に囲まれ、商業の中心地として栄える大国の一つ。 国全体が平野や森である為、農作や職人の国として、その名を馳せていた。中心都市は毎日人で溢れ返り、市場では威勢の良い声が響き渡る。 その国を治めるのはブルゴーニュ王家。 代々、子孫が、その座を受け継ぎ王国を支えていた。現在は、若干25歳の若き王フィリップ・ブルゴーニュが治めている。 彼が若き王になったのは5年前の戦が関係していた。 当時、ブルゴーニュ王家は戦に負け敵国の支配下となり、フィリップの父である前王と王妃は命を絶たれた。 そして敗戦国となり支配を受ける。その時、当時14歳のフィリップの妹ノエルが人質となり敵国へと囚われる事となる。 妹を人質として囚われたアゲート王国は、反旗を翻す事すら出来なかった。 .
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