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ご飯を食べながらニュースをみる。
無差別殺人事件か。なんて、物騒な。
ふと、時計に目をやると7:30。学校は8:00から。家から学校まで30分はかかる。
「やばっ」
急いで口にかき込み、食器を片付け、家を出た。
玄関で太郎が見送ってくれた。
「はぁはぁはぁ……」
くそっもう少し、いや、めっちゃ体力をつけとくんだった…。これから毎日走ろうかな。
そんな後悔をヒシヒシと感じながら走っていると、学校が見えてきた。
「はぁはぁっ…もう少っ」
ズシャーーー
……は、恥ずっ。この歳で転ぶとかどんだけだよ俺。周りの人の目線痛いし。
少し顔を赤らめながら立ち上がり、服についた砂をはらい落とす。
パッと顔を上げてみると、夢に出てきた美少女がいた。
「新?」
えっ夢の中の美少女!?何でいんの!?あれは予知夢だったのか?
頭の中がパニックになっていると美少女は腕を引っ張ってきた。
「なっなんでい「新、行くよ」…は?」
待て、ツッコミ所満載すぎるだろ!
なぜ、夢で見た美少女がいる。なぜ、俺の名前を知っている。なぜ俺を連れていく。ってか、どこに連れていく。
美少女はキョトンとした表情をし腕を離した。
「夢に出てきたのは、私が夢を通して新に会いに行ったから。名前を知っているのは、新が選ばれし者だから。私が連行しようとしている所は、私の生まれた世界、原世界だよ」
「えっ…何で俺が考えていた事がわかったんだよ?ってか、あんたが言っている事が全然、全く、一切理解できないんだが」
ってかこの人、連行っていったよ。
「フフ…それはねテレパシーを使ったからだよ」
「全力で病院をお勧めする」
「う、嘘だよっ大体新の考えてることは予想がついたんだよっ」
……
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