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先生に怒られっかな…あのこと話したって信じてくれなさそうだし。全てあの中二病のせいだ。次あったらおぼえてろよ。コノヤロー。 そして俺は、勢いよく扉を開けた。 「お、おはようございます。あの、遅れてすみませんっ」 「寒川か。事情は聞いてる」 「はっ?先生あの、事情って何ですか?」 「何を言ってるんだ?寒川の双子の妹が転入するから、その妹の付き添いをするから遅れるって寒川の親御さんから電話があったぞ。…違うのか?」 痛い目線を向けて来る先生。 「は!?先生妹って「はぁ……いいから席につけ」…はい」 俺に妹がいたことなんて一度もない。しかも双子って…あの親は、いったい何を考えている。ハッそういや前、妹欲しいって言ってたよな?も、もしかして養子をもらったんじゃ……おいおいおい… 「はよ。新って妹いたのか?」 後ろから小声で話しかけてきたこいつは俺の親友の有田 智弘(ありた ともひろ)。小学からの付き合い。 「いるわけない。と思いたい」 「は?だって今先生が…」 「お願いだ、智弘。俺にその話はしないでくれ」 「あ、あぁ」 俺の精神的ダメージの酷さを悟ってくれたのか、智弘はそれ以上は何も聞いて来なかった。 俺、今日で一気に老けたな。 はぁ…もういい、あれこれ考えるのはやめだ。あの親はいつも突拍子のない人達だった。俺はどんな妹が来ても受け入れてやるよ。 ひそかに拳を握り、決意した。 「先程言ったが、寒川の妹が転校してきた。入って来い」
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