その一。カサブタ

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高3の2月。 その教科では最後の授業中。 今日の授業内容は「テスト返却」と「その解説」。正直テストの点数とどこが合ってたかということにしか興味がない。 ……だがそれよりも興味があるのが、普段適当なあの先生が、普段とは違うメガネをかけ、やたら口を動かしているということ。 私なんか最後という実感が沸かず、いつも通り先生の話を聞き流しているというのに。 今日の授業は、眠いとか怠いというよりは、いつも適当なだけあり真面目に授業をしていてつまらない。まぁ普通の授業はこんなもんなのだけれども。 この先生自体は好きだし、積極的に関わりたい人物という点では他の先生の中で上位である。しかし、いざ授業となると敬遠してしまう。教科の内容が内容なだけにしょうがない気もするが…。ただ一言、「つまらない」。私が思うに、授業よりも、部活の顧問とかのほうが彼のチカラを発揮出来るのでは?と考えてみる。絶対面白いのに…。
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