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青木の保護者が直ぐに、青木の発言に対して
深々と頭を下げた
「青木、何故要らないって思うんだ?」
「修学旅行は兎も角、授業参観日なんて中坊じゃあるまいし。」
「中学生じゃあるまいし、か。でもそれは違うと思うぞ? 中学校だからとか、高校生だからとかそんな事関係ない。親は誰だって子供の成長を楽しみにしてるし、何より今の君の発言は親にとって失礼なんじゃないか?」
「は? 何で説教されなきゃなんねぇんだよ。俺何かおかしい事言った?」
青木の発言に呆れる母親
入学して僅か半月で学校を退学した生徒だ
その理由として、学校側と個人の意見の食い違いだ
自分の言う事は正しい
間違ってるのは教師の方だ
自尊心の塊であった
「お前の良い所は誰に対しても、自分の意見を発言出来る事だ。だけどね、発言したからには…自分で責任を持たなければなならない。自分の発言に責任が持てないのなら、それはただの我が儘だ。」
西園寺の言葉をどう受け止めたのか、顔を手で押しあててうつ伏せの状態になった
「まだ授業中だ。寝るのは早いぞ?」
この時、保護者は不安で一杯だったに違いない
本当にこの学校に任せて大丈夫なのだろうかと
此処で授業の終わりのタイマーが鳴った
学校といえど、鐘の音を知らせる機械が無い為
タイマーを時計代わりに使っていた
まさにアナログである
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