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一緒に暮らしていることが嬉しくて、そばに居られることが幸せで。
そしてこれから先も、ずっとずっと浩介さんのそばに居たいと願ってる。
「私は浩介さんのことが、大好きですっ……!!」
ようやくちゃんと自分の想いが言えた時、浩介さんは微笑みながら小さく頷いた。
「俺も、大好きだ」
そして……私たちの唇が、そっと重なった。
「ちゃんと言ってくれて、ありがとう」
すぐ近くに居る浩介さんが、ギュッと私の体を抱き締める。
「……俺は、キミよりも先に死ぬと思うし、キミに残せるものはほとんど何もないと思う。
だけど俺は、葉月ちゃんのそばに居たい。 葉月ちゃんの隣で、一緒に前へ進んでいきたいと思ってる」
どこか寂しげだけど、それでも言葉に迷いはない。
「後悔させてしまうこともあるかもしれないけれど、俺のそばに居てください。
俺だけを、想っていてください」
その言葉への返事は、当然決まってる。
「私は、ずっと浩介さんだけを想っていきます。
だから浩介さんも、私を想い続けてください」
私たち二人の生活は、きっと今以上に大変なものになると思う。
でも、それでも私たちは離れない。
ずっとずっと浩介さんと生きていく。
それが私の答えであり、そして、浩介さんへと求めるもの。
「……想い続けるに、決まってる」
短いその言葉と共に、私たちの唇がまた触れる。
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