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「……どうせ私は変な奴ですよーだ」
「でも、そういうところも好きだよ?」
「……今更ご機嫌取りですか?」
「いや、本音」
クスクス笑いながら、浩介さんは私を頭をポンポンと叩く。
「俺はキミの全部が好き。
キミだって、俺の全部が好きだろう?」
……自信に満ち溢れた顔で笑う浩介さん。
そういうことを、よく自信満々に言えるなぁ……。
まぁでも……そういうところも好きなんだけどね。
浩介さんの言葉の通り、『全部が好き』なんだ。
「……悔しいですけど、全部好きです」
「うん、俺も同じ」
チュッ と、唇と唇が触れて、そのまま、舌と舌が絡まり合う。
「……服、脱がせていい?」
「そ、そういうことは、恥ずかしいので聞かないでくださいっ……」
「そんな風に言われると、もっと色々聞いてみたくなる。 ……けど、今はまず、『親父たちに会わせること』が先かな」
「あっ……そ、そうでした……」
浩介さんの甘い口づけのせいで、すっかり忘れてた。
なんか、このまま終わっちゃうのはちょっとイヤだけど……でも、浩介さんのお父さんとお母さんの話の方が、今は重要かも。
えっと……『ほんの少しだけなら会える』って言ってたけど、それってどういうことなんだろう?
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